社会福祉士の求人ってどうなんだろう?
あまり需要がない職業だってネットの口コミで見た事あるけど、実際はどうかな?
それと、社会福祉士の仕事の内容はかなり幅広いって聞いたことあるけど、具体的にはどんな仕事するのか気になる。
そんな疑問に答えます。
Contents
社会福祉士の求人・需要はかなりあります
社会福祉士の求人って、結構あります。
ネットで検索しただけでも、かなりの就職・転職サイトに求人募集がヒットします。
ただ、社会福祉士と言っても、その資格で求人募集する施設や企業はさまざまで、勤務先での仕事内容もかなり幅広い内容になってるようです。
ちなみに下記は、某有名求人サイトに掲載してあった「社会福祉士」の求人募集のキャプチャー画像です。
試しに「社会福祉士・さいたま市」で検索してみました。
上記の3つの求人を見ただけでも、求人募集元は「社会福祉法人」「株式会社」「医療法人」と、すべて同じという訳でもありません。
また募集要項も、社会福祉士業務全般であったり、医療ソーシャルワーカー、病院内業務など募集先でそれぞれ違ったりします。
ひとくくりでみれば「社会福祉士」になりますが、実際に働くとなるとその仕事内容は別で、募集されてる仕事の内容をしっかり確認しておく必要があります。
この他にも「社会福祉士」の求人募集元はありました。以下は実際に求人サイトにあった勤務先です。
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- 地域包括支援センター
- ケアハウス
- 児童相談所
- 発達支援センター
- 障がい者自立支援施設
- 地方自治体の福祉事務所
- その他の医療機関
- 民間の福祉サービス会社
これだけ多岐に渡る理由としては、社会福祉士への相談利用の対象者が「高齢者」「虐待などにより養育を受けられない子供」
「精神障害や発達障害の子供」「身体障がい・知的障がいをもつ人やその家族」などが挙げられるためです。
なので、社会福祉士とひとことで言っても、その対応する相談内容等はかなり幅広くなり、その対応にしっかり答えなければなりません。
そんなことから、勤務先や役割に応じて下記のようなさまざまな職種名で呼ばれるケースが多いです。
- ソーシャルワーカー
- 生活相談員
- 指導員
- ケースワーカー
- 児童福祉士
- スーパーバイザー
社会福祉士は、ある意味人生相談の悩みを解決に導いてくれるような、そんな仕事内容だと私は勝手に思ってます。
2025年問題・終身年齢の高齢化で需要はあり
社会福祉士の需要はあまり見込めないとか、ネットの口コミでみかけますが、実質、終身年齢の高齢化で高まることはあっても低下することはありません。
むしろこれから増えます。
2025年問題って聞いた事ある人も多いと思います。
2025年からの日本の人口は、4人に1人が75歳以上の高齢者になるというアレですね。
日本は、世界からみても長寿国で高齢者の割合が非常に多い国なのです。しかも高齢化ってかなりのスピードで進化していたりします。なので、毎日のように国会では福祉や介護に関する問題が常に出てくるんです。
さらには、日本には独自の「団塊の世代」という年齢層があります。これってさっくり言えば、75歳の後期高齢者を指しますが、これからどんどん増加してきます。
よくあるスマホのゲームで、敵がうじゃうじゃ増えてくるアレのようなイメージですねw
少子化はその真逆です。これって、高齢者が増えるのに対して介護する人が減るという、まさに反比例状態だったりします。現実問題、これって相当やばい状況になると思います。
そして追い打ちをかけるように、新型コロナウィルスにより少子化はさらに加速します。
病院の受け入れ問題などもあり、今後の展開は想像がつかない状況にまで陥ってますね。
こんな状態は、逆に言えば社会福祉士のニーズはかなり増えると思われます。さまざまな問題を抱えた人が、この現況をどうしのいでいくか?まさにそこを解決する一つのジャンルとして、社会福祉士の仕事は大きな担い手になります。
以上の事から、社会福祉士の求人需要は減るどころか、これからさらに増える見通しです。
社会福祉士の求人内容
いままでの説明でわかる通り、社会福祉士の仕事は多岐に渡ってます。なので、求人内容もさまざまです。
求人情報の職種としては、下記のようなものが挙げられます。
- 相談対応業務
- 社会福祉士が受け付ける相談内容
- 高齢者介護
- 障がい者支援
- 生活保護相談支援
- 児童福祉相談支援
その他、DV(家庭内暴力)など、福祉分野すべてが広く対象となります。
求人内容の例を見てみましょう
例1:高齢者介護の相談内容
介護保険制度
各種補助金制度
利用できる施設
・サービスの種類と特徴
・食事や入浴といった介護方法
上記の相談内容をひとつひとつ確認してみると、高齢者介護にかかわる全般を把握していないと到底答えられません。
また、食事や入浴の介護方法の場合、社会福祉士自体が経験しておかないと現場で対応できる話しにもなりませんね。
介護方法等は、高齢者を抱きかかえたり、車いすからベッドへの移動なども自分の姿勢と相手の手を添える場所など、さまざまなポジションを要求されます。
そこをクリアしておかないと、自分の腰を痛めてしまったりとリスクが高いからです。
この辺になると、介護士やヘルパーの領域に入ってくるかもしれませんが、社会福祉士としての実務経験が必須になる意味はここにあるのだと思います。
求人情報による仕事内容
社会福祉士は、勤務先の施設によって相談対応以外にもさまざまな業務をこなします。
相談対応以外の業務として下記のような例があります。
①高齢者福祉施設勤務の場合
各利用者ごとに個別の援助計画の立案、利用者が計画通りに生活が送れているか?の、定期的な評価と見直など。
②介護施設勤務の場合
- 食事、入浴、排せつといった日常生活の介助業務。
- 掃除や洗濯といった家事業務(介護スタッフを兼任した場合)。
など、このような仕事を行うケースも少なくありません。
③各種手続きの業務
相談者が公的サービスを受ける場合
- 関係各所と連絡を取り合っての行政手続代行
- 自宅の手すり取り付け工事の発注
- 介護士の手配等
社会福祉士は、支援対象者がよりよい生活を送るための、ありとあらゆる仕事を手広く引き受ける職業といえるでしょう。
社会福祉士の国家試験問題の難易度が高く、合格率が率い要因としてあげられる問題数が多い事は、このように社会福祉士として実際の業務に携われば納得するかもですね。
実際求人で多いのは介護職
いろいろ社会福祉士の求人について解説してきましたが、社会福祉士の求人割合からみると、ぶっちゃけ多いのが「介護職」です。
やはり現場のスタッフ不足は現実味があります。
介護職の実務経験を積むことと割り切ってやれるのであればいいですが、最初から相談員として勤務した場合は、介護の仕事ばかりではモチベーションも下がり、やる気をなくしますね。
とはいえ、経験値をあげるために仕事の内容にこだわらず、社会福祉士として就職できればいいと人にはいいです。
ただ、ほんとに社会福祉士として働くことを希望する場合は、新規オープンする施設を狙えばいいと思います。
例えば老健(介護老人保健施設)の人員配置基準に、支援相談員、介護支援専門員(ケアマネージャー)が必要になります。この場合定員100人に対して1人の配置が義務ずけられます。
大規模な定員100人以上の老健など大規模になればなるほど、スタッフの人数が増えます。
そうなれば、スタッフの募集人数も増えますのでそこはねらい目だったりします。
常に就職、転職サイトをチェックするか、ハローワークに登録しておけば最新の情報が入ってきます。