最近、社会福祉士って資格をよく聞くけど、わかりやすく言えばどんな資格なんだろうか?
具体的な仕事の内容も気になる。
そんな疑問に答えます。
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社会福祉士とは何か?
福祉の現場において、支援などを必要とする人の相談にのり、利用できるサービスなどを紹介したりします。
それを行うことで、相談者が日常生活を安心してに過ごせるようにアドバイスをします。
相談者は主に、身体的、精神的、経済的なハンディキャップがあります。
そういった方はさまざまな問題を抱えてるケースが多いです。
とくに、身体的、精神的に問題がある場合、仕事の問題も出てきます。
そうなると、収入的な問題にかかわってきて経済的に支障をきたすことが出てきます。
そういった個人では解決出来ないような問題を解決出来るように支えたりする仕事を社会福祉士が行うのです。
ソーシャルワーカーとは?
わかりやすく言うと「生活相談員」のことです。
内容的には、社会福祉士と同じような医療、教育、福祉・介護などの業界において、相談員として支援を行う職種の1種です。
あくまでも「相談員として」が付きます。
ソーシャルワーカーを名乗るための資格は必要ありませんし、ソーシャルワーカーの業務をするのにも資格は必要ありません。
ただ、ソーシャルワーカーは、専門家として名乗ってはいけません。
名乗って良いのは、国家資格をもつ社会福祉士だけです。
社会福祉士の資格を持っていないと、専門家として名乗っての提案や支援を行うことはできません。
ソーシャルワーカーの仕事内容
具体的には
- 1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
- 2.退院援助
- 3.社会復帰援助
- 4.受診・受療援助
- 5.経済的問題の解決、調整援助
- 6.地域活動
以上を行っています。
社会福祉士とソーシャルワーカーの違い
ソーシャルワーカーって、勘違いしている人が多いとおもうんですが、社会福祉士や精神保健福祉士の総称のように使われたりします。
なので、社会福祉士とソーシャルワーカーは、ほぼ同じような意味で使われてたりしますよね。
でも、それって大きく間違ってます。
最大の違いは
ソーシャルワーカー⇒無資格者
ということです。
じゃぁ、社会福祉士ってどんな仕事?
社会福祉士の仕事の範囲や対象は、かなり広く多岐にわたります。
お年寄りや身体・知的障害者、ひとり親家庭などの相談にのり、それぞれの状況に応じた支援を行います。
また、行政や医療機関など各関連施設をつなぐ役割も担うため、社会福祉士の主な職場として下記のような施設があげられます。
- 社会福祉施設等
- その他社会福祉協議会
- 医療機関
- 行政機関
- 独立型社会福祉士事務所
などなど、以上が代表的なものです。
社会福祉士の役割
いままで解説してきた通り、社会福祉士の活動の場は多岐にわたります。
特に福祉分野においては、オールラウンダーとして個人と地域社会をつなぐ役割をもち、さらには人と人とのつながりを保つ役割も担ってます。
時代とともに変容し続けるこの社会において、地域や個人によっても問題や課題は様々あります。
ここ数年の気象変化に伴う各地でおこる災害や、今回の新型コロナウィルスのような感染症の蔓延等、突発的なケースもあり、そのケースごとに対応すべき人や機関も違うため様々な分野や制度に対しての横断的な対応力が求められます。
高齢化社会においては、このようなケースの場合は特に、社会福祉士の役割は大きかったりします。
海外に比べて日本はダイバーシティの考えの浸透が薄く、マイノリティの権利を守り価値観に左右されない社会の実現も求められており、柔軟な対応力が必要です。
自己覚知を深めるとともに、一人ひとりの人権を守り支えていく姿勢を忘れてはいけませんね。
社会福祉士の意義
社会福祉士は、福祉のプロフェッショナルです。
そのプロとしての行動が、社会に信頼され活用される存在であり続けることが社会福祉士の意義だと思います。
そのためには、ソーシャルワーカーとしての自己研鑽を怠ることなく、目の前のクライアントとの信頼関係を築いていくことも重要です。
常に変容していく社会に対応するために広範にわたる知識の吸収を続けていき、地域の中で効率的なソーシャルワーク機能を発揮していくことが必要ですね。
国家資格の2種分類
国家資格には以下の2種類の資格があります。
- 「名称独占」
- 「業務独占」
社会福祉士の資格は「名称独占」になります。これは、資格所有者だけが「社会福祉士」と名乗れるものです。業務に関しては無資格の人も行うことが可能です。
一報の「業務独占」とは、医師や看護師などの資格をいいます。読んで字のごとくですね。
厚生労働省
厚生労働省の公式サイトに下記の詳細が掲載されています。
「ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割等について」
厚生労働省の公式サイトを参照して下い。
ケアマネージャー
ケアマネ(ケアマネージャーの略)は、介護のプロであって、介護福祉士の上位資格と考えられています。
ケアマネジャーは介護福祉士等の国家資格を所有し、実務経験が5年以上あることが条件となっています。
ケアマネは、国家資格を所有したうえに、さらに5年以上の実務経験が必要という非常に厳し条件をクリアしなければなりません。
社会福祉士と法律
「社会福祉法等の一部を改正する法律」(平成 28 年法律第 21 号)により、社会福祉法人の「地域における公益的な取組」の実施に関する責務規定が創設され、社会福祉法人は、今後とも、社会福祉事業の中心的な担い手としての役割だけでなく、他の主体では対応が困難な福祉ニーズに対応していくことが求められている。
そうした中で、社会福祉法人に所属する社会福祉士は、ソーシャルワークの機能を発揮し、地域の福祉ニーズを把握し、既存資源の活用や資源の開発を行う役割を担うことが期待される。
司法分野においては、刑事施設及び少年院における受刑者等について、高齢化の進展や障害を有する者の増加により、矯正施設内での日常生活の支援や、出所後に活用できる各種社会福祉制度の紹介や利用手続きの支援などへの対応が必要となっており、社会復帰に向けた支援の体制整備が進められています。