医療事務管理士技能認定試験は株式会社技能認定振興協会(JSMA)が運営しています。
医療事務に関する民間資格は100以上あると言われ、ある意味乱立状態だったりします。
その中でも、医療事務管理士技能認定試験は日本で最も歴史のある医療事務試験の1つです。
医療事務の仕事の内容自体は、ほぼほぼどれも同じですが、その試験内容については主催する各団体によって異なります。
で、どの医療事務の資格をとるのか?どうせ仕事の内容や資格自体が同じなら、より簡単に取得できる資格の方が良いということで、この記事では、わりと難易度の低い「医療事務管理士技能検定試験」について解説しています。
医療事務管理士(医科)とは?
引用元:JSMA技能認定振興協会
医療事務管理士技能検定試験の詳細
種類 | 民間資格 |
難易度 | 低い |
合格率 | 50%くらい |
学習期間 | 約3か月 |
受験資格 | なし・誰でも可 |
受験会場 | ①在宅試験 ②インターネット試験 |
受験費用 | 7,500円(税込) |
試験内容
試験には本来、指定会場で指定日に行う会場試験と、パソコンを使って自由に日時を決めて行うインターネット試験の2パターンがありますが、2021年3月現在、新型コロナウィルスの影響により、一般会場試験は中止となり自宅での受験(在宅試験)と、インターネット試験になっています。
[jin_icon_check color=”#04B404″ size=”18px”]在宅受験- 実技試験/ 診療報酬明細書(レセプト)点検問題1問・ 診療報酬明細書(レセプト)作成問題2問(外来1問、入院1問)
- 学科試験/マークシート(択一式) …10問
- 実技試験(択一式)60問
- 学科試験(択一式)50問
出題範囲
- 実技試験/ 診療報酬明細書を作成するために必要な知識
- 学科試験/法規、保険請求事務、医学一般
※試験は現在の診療報酬点数表に基づき行われます。
合格基準
在宅受験
実技試験:点検・各作成問題ごとに60%以上の得点をし、且つ3問の合計で85%以上。
学科試験:85点以上
※実技・学科とも合格基準に達した場合に合格と判定されます。
インターネット試験
70%以上の得点
インターネット試験の場合、受験終了後その場で結果が表示されるので、即日結果がわかります。
在宅受験の場合、受験後1カ月以内に文書にて通知されます。
試験対策
この試験の場合、合格の秘訣はよりたくさんのレセプトを書くことです。
レセプトを沢山書くことにより、カルテの読み取りやレセプト作成上のポイントやコツが身につきますので、とにかく量をこなすことです。
また、過去問もしっかりやることです。
過去問はこちらからダウンロードできます。
参考:技能認定振興協会(JSMA) の試験問題見本
また、試験の内容などはそれぞれの資格試験で異なるため、問題集やテキストなどは一般の書店やamazon、楽天ブックスなどでは販売されていません。
唯一、技能認定振興協会(JSMA)の公式サイトのみで販売されています。
医療事務管理士技能検定試験のまとめ
今回解説している「医療事務管理士技能検定試験」ですが、いままでの説明にもある通り、受験形態が在宅かインターネット試験かという監視がない状況での受験になります。
通常、資格試験などは会場が決められ不正がないように実施されます。
また、その試験のために日々努力して勉強し、問題集と解きまくり、さらに暗記したりとほんと努力して試験に臨みます。
その結果で資格取得できるという、一般的な流れです。
しかし、今回の「医療事務管理士技能検定試験」においては、在宅受験、インタ-ネット試験という、監視がない元での受験で、さらにはある意味テキストをみながら問題を解くことも可能だったりします。
これって、本当の試験といえるのか疑問だったりします。
それで合格して認定証のようなものを取得し、履歴書に記載してもそれが評価されるのかどうか?こちらもちょっと疑問だったりしますね。
在宅受験とか、わりと緩めな試験で、ほぼほぼ合格できるのであれば取得しておいても良いと思いますが、実際の現場で苦労しそうな気がしないわけでもないです。
あとは、取得後に自分でどこまでスキルアップするかにかかってくると思います。
医療事務の仕事をするからには、ちょっと言葉悪いかもですが、ないよりあった方がマシ的な感じです。
医療機関へ医療事務として就職、転職ができたとしたら、それは結果オーライであり、あとはしっかりと現場の仕事を覚えてこなすだけですね。
これから医療事務の資格取得を考えている人は是非参考にしてみて下さい。