調剤薬局事務の資格試験の主催団体は、日本医療事務協会(JCMA)をはじめ様々な団体がります。また合格率は、学科試験が約90%、実技試験が約80%と合格率は比較的高い試験です。以下で詳細を解説していきます。
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調剤薬局系事務資格【7種】
多数ある調剤薬局事務の資格で迷っているなら「調剤薬局事務検定試験」をおすすめします。
理由は、合格率が84.8%(2019年)とダントツで高く、またユーキャンのなどの通信講座で基礎からしっかり学ぶことができるからです。
以上の理由から、合格率が84%超えで通信講座でしっかり学べる「調剤薬局事務検定試験」をおすすめします。
とは言え、他の資格の内容も知りたいと思う方は、以下に各調剤薬局事務系資格の詳細を掲載していますので参考にして下さい。
今回は、調剤薬局事務検定試験を含めて7種類をリストアップして、それぞれの資格検定試験の合格率と詳細を調査しました。
調剤薬局事務系の資格は以下のとおりです。
- 1.調剤薬局事務検定試験
- 2.調剤事務管理士
- 3.調剤報酬請求事務技能認定
- 4.調剤事務実務士
- 5.医療保険調剤報酬事務士
- 6.調剤報酬請求事務専門士
- 7.調剤薬局事務資格
調剤薬局事務・合格率一覧
資格名 | 合格率 |
調剤薬局事務検定試験 | 84.8%(2019) |
調剤事務管理士 | 81.9%(2021.1) |
調剤報酬請求事務技能認定 | 下記参照 |
調剤事務実務士 | 61% |
医療保険調剤報酬事務士 | 非公開 |
調剤報酬請求事務専門士 | 非公開 |
調剤薬局事務資格 | 非公開 |
調剤薬局事務の各資格検定試験の合格率は上記のようになります。 あまりデータが公開されておらず非公開が多いですが、下記でさらに深掘りしていきます。
調剤薬局事務・各資格の合格率詳細
調剤薬局事務検定試験
2018年より実施された、まだ新しい検定試験で日本医療事務協会主催の資格試験になります。
資格の内容としては、薬や処方の知識以外に医療保険制度や保険薬局、及び保険薬剤師療養担当規則の専門知識、レセプト作成のスキル会得を示すことができる資格です。
受験資格は以下の通り
- 日本医療事務協会が認定する団体の講座を受講した者
- 受験申請をした高校、専門学校、短期大学、大学等
- 受験申請をした一般受験申込者
この資格は誰でも受験できるわけではなく、受験するには上記のように日本医療事務協会が認定する教育機関の講座を修了した人のみになります。
認定教育機関は、通信講座のユーキャンになります。
試験は在宅受験になります。出題方式はマークシートで、テキスト、資料、計算機などの持ち込みが可能となっています。
とは言え、スマートフォン携帯電話などの電子機器の使用はできません。と公式サイトには掲載されていますが、監視のない自宅でスマホなどの電子機器をつかったかどうかのジャッジは一体だれがするのか? 少々疑問だったりもします。
合格基準としては、学科・実技それぞれにおいて正答率6割以上(ただし、問題の難易度等による変動有。)2019年実施の試験では84.8%の合格率でした。
やはり、在宅受験の場合の合格率は半端なく高いですね。
まとめ:日本医療事務協会が認定する団体の講座を受講する必要あり。【自宅受験】合格率は84.8%。
調剤報酬請求事務技能認定
一般財団法人日本医療教育財団が主催する民間試験で、この資格を取得するには、日本医療教育財団承認の教育機関が実施する講座を受講して技能を習得しないと受験資格が与えられません。
すべての講座を修了し、その後の試験に合格した人が認定されます。この資格は、調剤報酬に関する知識や業務スキルを身につけていることを示す資格になります。
調剤報酬請求事務技能認定の合格率は非公開になっていますが、平均約70%と比較的難易度は低いといえるかもです。
調剤報酬請求事務技能認定は以下受講することができます。
1.ニチイ・調剤薬局事務講座
全国約9,000件の医療機関と契約し、45年以上にわたる医事教育で70万人以上の修了生を輩出してきたこの業界でも老舗の講座です。
医療と教育の現場で培ったノウハウを盛り込んだ学習内容で、調剤薬局で即戦力として活躍できます。
- 入学金: 0円
- 受講料: 3万6,667円(税込)~
- 受講期間:4ヶ月
2.日本医療事務協会・調剤薬局事務講座
通学で学習するタイプで、わずか3日間で資格取得を目指せます。
- 入学金: 0円
- 受講料: 4万1,040円(税込)
- 受講期間:3日間
調剤報酬請求事務技能認定まとめ:日本医療教育財団承認の教育機関が実施する講座を受講する必要あり。合格率は約70%くらい。
調剤事務管理士技能認定試験
調剤事務管理士技能認定試験は、技能認定振興協会(JSMA)が実施する民間の検定試験です。
名称は商標登録されていて、合格者のみが「調剤事務管理士」と名乗れます。
試験では、保険調剤の仕組みから調剤報酬明細書の作成、調剤報酬の請求など実際の現場業務に必要な知識やスキルを有しているかの試験になります。
ある意味誰でも合格できるような民間資格で、試験は在宅試験になっているので、非監視下のもとある意味テキストなど見ながら解答したりできてしまいます。
2021年1月実施の試験の合格率が81.9%といこともうなずけます。 調剤薬局事務の資格のなかでも、わりとメジャーな資格のひとつだったりします。
調剤事務管理士技能認定試験のまとめ:誰でも受験できます。【自宅受験】合格率は81.9%。
調剤情報実務能力認定試験
調剤事務実務士(R)は、NPO法人 医療福祉情報実務能力協会が実施する試験に合格すると付与される資格で、資格取得のための受験条件は特にありません。
ただし、教育指定校と指定団体でのみ試験が行われるため、指定するスクールなどへの通学が必要になります。
試験は年に2回、受験料7,700円が必要になります。
合格基準
- 実施した回ごとの受験者偏差値55以上もしくは80%以上の正答
- 合格率:約61%
- 難易度:標準程度です。
合格者は、調剤薬局事務の実務スキルが一定以上のレベルにあることを示せます。
調剤情報実務能力認定試験のまとめ:誰でも受験できます。合格率は約61%。
医療保険調剤報酬事務士
医療保険学院が主催する資格で、修了試験を受けるためには、医療保険学院が行う医療保険調剤報酬事務士のための通信講座を受ける必要があります。
また、中間テストが実施され、そのテストにも合格しなければなりません。ただし、修了試験は自宅で受けられ、不合格となった場合でも受講開始後1年以内であれば再受験できます。
合格基準点や合格率は非公開ですが、自宅試験のため、ほぼほぼ合格できる見込みだったりします。
調剤報酬や医療保険制度などについての知識、調剤報酬の算定スキルを有していることを示せます。
医療保険調剤報酬事務士のまとめ:受験できるのは医療保険学院が実施している通信講座を受講し、中間テストで合格点を取った人だけです。
【自宅受験】合格率は非公開だが自宅受験のためわりとゆるめ。
調剤報酬請求事務専門士
一般社団法人専門士検定協会が主催する資格試験で階級が以下のように分かれています。
教育者やリーダーレベルの1級、中堅社員レベルの2級、新入社員レベルの3級と難易度に応じて3つのレベルがあり、いずれも受験資格はありません。
試験は年に2回、全国の会場で受けられるほか、FAXによる通信受験も可能です。
合格率
- 3級:約60%
- 2級:約35~45%
- 1級:約15~20%
合格率は階級が上がれば難易度も上がります。 資格の取得には、調剤報酬請求事務専門士検定協会が実施する試験に合格する必要があります。
調剤報酬のエキスパートとして円滑に業務に貢献できることを示します。資格は更新制のため、定期的に更新が必要です。
まとめ:誰でも受験できます。
合格率は階級が上がるにつれて下がります。更新が必要なしっかりとした資格です。
調剤薬局事務資格
調剤薬局事務資格は「日本能力開発推進協会(JADP)」認定の資格になります。
資格取得には通信講座「キャリカレ」で2か月間講座を受講し、講座修了後に調剤薬局事務の知識を有することを証明する「調剤薬局事務資格」を受験します。
とは言え、テキスト見ながらの自宅受験なので、ほぼほぼ一発合格が見込めたりします。
合格率は非公開ですが在宅受験になるため、合格率はかなり高めだと予想がつきます。
調剤薬局事務検定試験の合格率・まとめ
調剤薬局事務検定試験の主な7つの資格の合格率について解説してきました。これから調剤薬局事務の資格を目指すなら「調剤薬局事務検定試験」をおすすめします。
理由は、合格率が84.8%(2019年)と高く、またユーキャンのなどの通信講座で基礎からしっかり学ぶことができるからです。
なので、「調剤薬局事務検定試験」をおすすめします。
また、総合的にみてみると受験形態には2種類あり、独学で受験できる資格と、資格試験を主催する団体で受講しないと受験資格があたえられない試験にわかれました。
試験会場は、コロナ禍ということもあると思いますが、在宅受験が主流のようです。
調剤薬局事務系の資格はあくまでも「民間団体の認定試験に合格した認定書」になりますので、国家資格のような威厳性はありません。
とは言え、資格がなくても働ける職種にはなるものの、調剤薬局事務として働くにはもちろん取得しておいた方が有利になるわけですね。
しっかり勉強して受験に合格すると言うよりは、就職、転職後に仕事をする現場において必要な知識を取得するといった感じだったりもします。
どちらにしても、知識を得ておけば自分が困らないという事を認識することが重要だったりします。
これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
調剤薬局事務の資格を取るために受験しようと思うけど、どのくらいの合格率なのかが知りたいです。それと、調剤薬局事務の検定試験っていろんな団体があるようですが、どれを受験するのが一番いいのかな?その違いなども知りたいです。